断捨離

今流行りというか、当たり前の言葉になっている
断捨離を実践してみたことがあります。

1度目の波は高校生くらいで。
2度目の波は社会人5年目くらいで。

ほんとに切羽詰まった精神状態のときで、
現状を打開したい、何かしなくてはと思って一気にやりました。

マンガ、ゲーム、服、古い教科書、
あまり思い入れのないお土産、かさばる机、椅子…。

とにかく身軽になりたかった。

結果的には、精神的に楽になれました。

憑き物を落とすような感覚。

その当時は娯楽物に興味がもてるほど余裕はなかったから、
あっさり捨てることができました。


断捨離をしてみて感じたことを書きなぐります。

ものを捨て身軽になる感覚、これは中毒性があると感じました。

もっと捨てたい、もっと身軽になりたい。

極限までいった方をミニマリストというのでしょうが、
私には危なすぎる生活スタイルだと思います。

ものがない=選択肢が減る=問題に対応する方法が少ない
からです。

極端な例ですが、
調理器具が少ないと料理の選択肢が減り、
栄養が摂取しにくくなります。

服が少なければファッションのパターンか減り、
印象を覆しづらくなります。

合理性と多様性は両立しづらく、
バランスが取れていないと逆に不便だと思います。

なので、今は捨てたい気持ちを抑えて、現状キープ。

良いものだけ、長期的なスパンで考えて買う。

ある程度の時期毎に断捨離するのはとても良いことだと思います。

衣替えの時期とか。


あと、ものが少なくなると自分と向き合う時間が増えます。

それは辛かった。

自分には何もないのではないか。

自分という存在の価値は。

何をするために生きているのか。

なぜ自分はこんなにダメなのか。

どこで間違えたのか。

いつにも増して心の声が聞こえてきます。



「何か他に捨てるものはないか!」と必死に探し、削っていくこの作業は、
さながら修行僧のようだな
と我ながら思いました。


俗世間のレベルの生活、ほどほどを維持したいなと思います。