わかったつもり

西林克彦 著 わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 光文社文庫出版

を読んだので感想を。
 
社会人になって、読解力の無さを痛感していた。
 
読んでも内容が理解できない。
 
その原因をつかむために。
 
 
わからない というのは、文章の部分部分の関連性がつかない
ということ。
 
その関連性は、読み手の想像、仮定を持ち出して使っている。
 
その過程で、誤解や読み足らないことから、わかったつもり状態に陥る。
 
浅い理解で納得してしまうと、わかったつもりから抜け出すのは難しい。
 
抜け出す方法は、文章内の矛盾や疑問、無関連に気づくこと。
 
当たり前な常識、当たり障りのないきれいごとを信じすぎないこと。
誤解を招く。
 
こういった部分部分を読み深めていくことで、文章全体の理解が深まっていく。
 
 
以上のことが分かったが、
一朝一夕にはやはりいかない。
 
文章に意識的に触れ合わないといけないと改めて思いました。
 
 
この本の中で面白いと思ったのは、、
 
国語の試験、選択肢形式で、最も適切なものを選ぶ問題の場合、
文章中にないことを想像し、妥当性で選ぶしかありません。
 
国語の試験では適切なものを選ばねばならないのに、
本来、解釈は自由なものであるという
相反する矛盾があります。
 
ここに国語教育の課題がある。
 
というところです。
 
私もこの問題提起に納得し、長年の違和感に気付くことができました。
 
 
早とちりせず、丁寧に文章に向き合う。
根気がいりますね、、。
 

 

わかったつもり?読解力がつかない本当の原因? (光文社新書)

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