結婚とは

結婚とは何か。

 

それは契約である。

 

生涯お互いに協力して生活しましょうという。

 

親子関係とは違う、契約がないといけない関係。

親子や親戚の間には無償の愛がある。

しかし、夫婦間には無償の愛は生まれにくい。結局のところ赤の他人だから。

 

親子間では許せた相手の欠点も、夫婦間では決裂するほどに許せなくなる場合があると聞く。

 

 

実のところ夫婦2人の間には利害関係が発生して上手く成り立っているのだと思う。

 

例えば、分かりやすいのが、一方が生活資金を稼ぎ、もう一方が家庭を守る関係。それぞれの役割を果たすから関係性が成り立つ。

 

一方が世間の流行や遠くの地理に長けており、一方が家の中のことや近所の情報に長けている関係。それぞれが得意な分野で能力を発揮するから助け合え、関係性が成り立つ。

 

どんな利害関係でもいいから、関係性が成り立つことで結婚はスムーズにいくと思われる。

 

結婚における無償の愛は滅多に存在しないと思う。

無償の愛があるなら、なぜわざわざ契約を交わすのか。それは、そうしないと破綻しかねないからではないのか。

 

最近、晩婚化が進んでいると聞く。

その原因として、よく挙げられているのが、娯楽の多様化、女性の社会進出だということもよく聞く。

 

もう少し掘り下げてみると、お互いの利害関係が一致しなくなってきたのではないかと思う。

 

女性が社会進出することで、生活資金を自分で十分に稼ぐことができ、そんな関係性に頼らなくても良くなった。

 

外の世界や娯楽にも十分に触れ合える機会が増え、男よりも活発な人もかなりいる。男にいろいろ教えてもらうこともどんどん減ってきた。

 

実際に、女性は昔よりもかなりたくましくなっているのではないかと思う。精神的にも肉体的にも。

 

反対に男は女性に対して優位に立てるものが少なくなり、反面、プライドは保ちたいから、がっつかない。結果的に草食系男子と呼ばれるようになった。

 

ひと昔前は、亭主関白で男は黙って仕事に行き、家事や子育ては女性の仕事、なんて時代があったが、あの関係性は実に利害関係が分かりやすい。

 

こんな時代なら、お見合いをやってもうまくいくだろう。互いに心の底から性格を確かめ合う必要なんて無いから。それぞれの役割を果たすことが結婚だったから。お互いの性格の不一致は後から付いてくるおまけ。

その反動で熟年離婚なんてことが起きている。

 

 

今では、よっぽどお互いの性格が一致しないと夫婦間がうまくいかない割合が増えてきたと思う。結婚してもすぐ離婚。

 

 

 

ここで、自分の場合を振り返ると、

自分はプライドが高く、結婚して尻にしかれるなんてことは嫌になると思う。自由にさせてほしい。

 

だとすると、自分と同じかそれ以上に頭が良く、口が達者で、自分の意思を示すひとはダメなんだろうと思う。

そしてバリバリ働いていたり、男の社会で揉まれているようなデキる女性もダメなんだろう。

 

控えめでちょっと抜けてて家事が得意な女性、こんなイメージの相手じゃないと利害関係が一致しない。

 

 

ほかに、結婚相手を見つける別の観点として、何かしっかりした共通点がある人を見つける観点もある。

 

すごく好きなことや、生涯続けたい仕事など、しっかりした共通点である。

 

要するに、その趣味や仕事で繋がってるということである。

 

育ってきた環境が同じとか、昔から続けてきた趣味が同じとか、職種が同じとかのときに成立しやすいように思う。

同じコミュニティであること。趣味サークルや職場、生まれた地域など。

 

 

 

なかなかどちらも難しそうだ。

無償の愛なんて無い。利害関係なんだ。

とは思いたくはないけれど、結局、社会ってそういう仕組みなのではないかな。。