愛着障害

岡田尊司 著の愛着障害 子ども時代を引きずる人々 光文社新書を読んだのでこのことについて書きます。
 

愛着障害とは、幼い時期に何らかの理由で親からの愛情を十分に受けられなかったために生じる心理的障害です。

 
その障害の症状は不安型障害と回避型障害に分けられます。
 
愛情不足から、不安型障害の場合は、人の愛情に必要以上に依存する傾向があります。
 
愛情を得るのが恐ろしいと感じる回避型障害の場合は、人との愛着関係を築くことに億劫になる傾向があります。
 
この本には愛着障害の型判定ページがあり、自身が愛着障害なのか、障害があるならどの型なのかを判定することができます。
 
自身の判定をしてみたところ、愛着障害でない型(安定型)の要素が皆無で、回避型と不安型の複合でした。(回避型寄り)
 
幼い頃は両親の愛情を受けて育ったと思いますが、母親がストレスをたまにぶつけてくる気まぐれな性格であること、父親が立場のある役職を複数勤めており、長男である私に無言の圧力となっていたこと、その父親とも私が高校生のときに死別し十分に理解できなかったことが原因ではないかと今は思います。
 
克服するには、変わらぬ愛情を与えてくれる愛着基地を作ること、社会的役割を果たして信頼関係を築くこと、幼い頃の傷を修復することです。
 
どれも一朝一夕にできるものではありませんが、自身に愛着障害と呼ばれる障害の傾向があり、気をつけるべきことが分かったことが一番の収穫です。
 
過去読んだ精神分析と比べて自身に当てはまる納得のいく内容でした。
 

 

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)